超ハッピーな国はどこ?

人びとは幸福で満足そう。

健康と満足は男女と子どもの顔に書いてある。

日の生活が時の流れにのってなめらかにながれていくように何とか工夫しているし、現在の官能的な楽しみと煩いのない気楽さの潮に押し流されてゆくことに満足している。

どうみても健康で幸福な民族であり、外国人などいなくてもよいのかもしれない。

誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌の良さがありありと表れていて、その場の雰囲気にぴったりと融けあう。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか、森や野原で物珍しいものを見つけてじっと感心して眺めている時以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている。

人々の表情が「みな落着いた満足」。

この民族は笑い上戸で心の底まで陽気である。

ここの人たちほど愉快になり易い人種は殆どあるまい。良いにせよ悪いにせよ、どんな冗談でも笑いこける。そして子供のように、笑い始めたとなると、理由もなく笑い続けるのである。


さて、これはどこの国のレポートでしょう?

幸福度No1のブータンでしょうか。ネパール、インド、フィンランド、デンマークでしょうか。ここに国名を挙げたということは、もちろん違うんです。

おれもびっくりしたんだけどさ、これ、日本です。
現代日本じゃありません。江戸時代です。

外交、仕事目的でやってきた外国人が日本人についての報告書の記載が上に書いたもの。観光目的の外国人のレポートじゃない。ちゃんとした仕事の報告書。

なんだこれ?!
「もっと楽しもう!自分を好きになろう!楽になろう!」
という今の風潮が、すでに出来ているじゃないか。

日本人はもともと陽気で愉快。
今の娯楽の元はすべて江戸時代からの派生。

そういやそうだよなー。
「火事と喧嘩は江戸の華」なんて言葉もさ、今そんなこと言ったら総攻撃くらうよね。けしからんっ!ってね。火事なんだぞ、人が死んでるんだぞ、自粛しろ!もっと悲しめ!ってここぞとばかりの総叩き。

新しいこと、今までにないことをするんじゃなくて
江戸時代の美的感覚「粋(イキ)」をヒントにしたいよね。
粋だねぇ~。ってあれね。

江戸時代の最強モテ女、遊女の最高位、花魁。
この人達も今の感覚で考えると、娼婦じゃん!って思いそうだけど、全然違うっぽい。
(職業差別的な意味はないです)

江戸文化研究者の田中優子さんの本「江戸の恋―『粋』と『艶気』に生きる」(集英社新書)の中に記述があります。

『遊女は天女のような存在であった』

遊女の最高位、花魁は、それこそ今のトップアイドルや一流芸能人の扱いで男も女も夢中になったそうなんです。

・相手の気持ちにとても敏感。
・知識が豊富。
・知識をひけらかすことなく必要なことだけ言い余計なことを言わない。
・自分の利益に欲張りなところがない。
・文字や文章が美しい。
・適量のお酒をたしなむ。飲み方がキレイ。飲みの席が陽気。
・かと思えば歌をしんみり歌って感動させる。
・着るもののセンスは抜群。姿勢がきれい。
・ひとたび床に入れば日常を離れうっとりさせる。
・必要なところにはケチらない。
・いつも伽羅(きゃら)の匂いが漂っている。

伽羅は最高級のお香です。今の香水ね。
すごい。まず容姿が一切出てこない。必ずしも抜群の美人じゃないんだ。
ただ内面の美しさがとんでもない。

花魁に相手をしてもらうのは、お金を積めばいいってもんじゃない。
男にも気品を求められ、中途半端な男はいくら払っても相手にしてもらえない。
だから、男は仕事を頑張る。出世して地位を、そしてマナーを身につける。
憧れの人に会うために。

こりゃあ、粋だわ!
粋って言葉は男女両方に使うそう。

おれの行動基準って「かっこいいか、かっこ悪いか」ってずっと思ってたんだけど、しっくり来るのは「粋か、そうでないか」なのかもしれない。

笑顔、楽しむ、楽しませる、笑顔にしよう!
粋だったあの頃が、ヒントになりそうです。

今日も来てくれてありがとうございます。
江戸っ子じゃないんですけどね。
ヤスでした。