求められる体験型イベント

コミュニティが大嫌いだった。
子供の頃、地域の集まりや子供会の運動会は苦痛だった。
なるべく参加したくないが、親の都合で参加させられていた。

これがコミュニティ嫌いの原点だと思う。

自分が楽しいと思わないものに無理やり参加させられると、そのものが嫌いになる。

ところがだ。
自分で行動をしだすと、率先してコミュニティに入ることになった。
大きいもので大学の学園祭サークルだ。
あれほど大嫌いだったコミュニティに自ら参加し、とことん楽しんだ。
ネットでもコミュニティを主催した。人が主催するコミュニティにも所属した。

あるコミュニティを見つけた。
「リアル脱出ゲームコミュニティ」

数年前、「リアル脱出ゲーム」が現れた。
もともとはネットのゲームだった脱出ゲームを現実に再現した体験型ゲームだ。
10名くらいの参加者、時には見ず知らずの人とチームになり、与えられた謎を解くイベントだ。

おれは何回も参加したが、めちゃくちゃおもしろい。
まるで自分が金田一耕助(古い)や名探偵コナンになった気分だ。

大人が脳をフル稼働させて、解けるか解けないかギリギリの難易度の謎を解き、謎を解かないと脱出できない部屋から脱出するのが目的。たったそれだけのゲーム。

脱出率は低い。脱出できたからと言って賞金がもらえるわけではない。
謎を解く快感を味わうだけのイベント。
なにかスキルを得るわけでも、タメになるようなことも、カタチに残るようなことも一切ない。
楽しむだけのイベント。

老若男女、こぞって参加している。前に行ったリアル脱出ゲームは親年代の方とチームになった。
日本全国、あらゆる場所でリアル脱出ゲームは開催され、みんな熱狂している。

みんな、リアルで楽しみたいんだ。
お金を払って得るのは楽しさ。その楽しさは複雑なものだ。
謎を解けないとくやしい。あとで解答を聞くと「がぁー!なんでわからなかったかなあああ!」と本当にくやしい。
それでも、楽しい。

わざわざ時間を空けて、足を運んで、お金を払って、解けない謎に悔しくなり、謎を解けても特に何もない。
誰かそんなこと楽しむんだ。いや、楽しいんだな、これが。

今日も来てくれてありがとうございます。
仲間でやるイベント後の反省会という飲み会も楽しいんです。
ヤスでした。